晃弘くんの思い出
さっき、てるぅさんへのお返事でペットの話が出て、
懐かしく思い出しました。
昔飼っていた、鳩の「晃弘」くん・・・
高校2年生の時だったのですが、
部活の帰りに、後輩が生まれて間もない鳩の雛が巣から落ちているのを見つけたのです。
そのままにするわけに行かず、
獣医さんのところへ連れて行ったのですが、
母親の手元を離れて生きていける時期に至っていないから、
育てるのは無理だと言われたそうです。
翌日から私が預かり育てることにしました。
小学校の頃、ずぅ〜っと「飼育係」(←ありましたよねー!)をやっていた私は、
犬や猫は自信が無いけれど、鳥にはちょこっと自信があったので。
当時、母もパートに出ていたため、昼間自宅には誰もいなくなるし、
雛の食事って、1時間おきくらいに与えなくちゃいけないのですよね。
で、部活の顧問を拝み倒して、部室で面倒を見ることに。
毎日一緒に登校し、休み時間の度に部室に行き、
なんとか死なせるまいと一生懸命面倒を見ました。
その甲斐あってか、なんとか無事に成長し、
飛べるようになったら離そうと思っていたのですが、
さすが「伝書鳩」。
離せども離せども、我が家に戻ってきてしまうのです。
父は大反対だったのですが、結局飼わざるを得なくなり、
父以外の家族は大喜びしたものでした。
いろんなエピソードがある「晃弘」。
そもそも、この名前からして、最初に見つけた後輩の名前なんですよ!
我が家では、「あき」とか「あちぃ」と呼ばれていました。
父のことは大嫌いなので、流血するくらいにつつき、
(自分を嫌いというのをよく判っているんですよねー)
母は甘やかしてくれるので、何かと言うと母のところに行き、
弟は遊び相手、口から泡を吹いて倒れるまで遊んでいました。
私は世話をする人で、役割としてはまさに「母」でした。
晃弘の一番ユニークだった習慣は、こいつ風呂に入るんですよ!
お風呂で、洗面器一杯のお湯を用意してやると、
自分でトコトコ行ってまずはバシャバシャと身体を洗います。
この時、水だと入らないんです。(ーー;)
ぬるま湯じゃないと嫌らしく、温度が低いと出てきて私の足をつつきます。
適温のお湯で身体を洗い終えると、今度はお湯を取り替えろと、
やっぱり出てきて私の足をつつきます。
二度目にはるお湯は、さっきよりは少し熱めにしてあげます。
晃弘は、その洗面器に飛び込むと、
ちょこんとしゃがんで肩までつかりぬくぬくと温まるんですよね・・・
頭に小さなガーゼを乗っけて、写真を撮っておけば良かった!
ホント、変なやつでした。
8年間、家族の一員として過ごした晃弘でしたが、
母が背骨を折る怪我をして、家族が大騒ぎしていた時に亡くなりました。
介護に明け暮れて忙しくしており、
その日、私は発熱していて、仮眠を取りに家に帰りました。
いつもなら大喜びで飛び掛ってくる晃弘が、箪笥の上に縮こまって震えています。
ああ、体調が良くないんだ、病院へ連れて行かなくちゃと思ったのですが、
その日はどうしても身体が動かず、翌日にしてしまったのです。
翌日、晃弘を膝に抱いて、車を飛ばし獣医さんのところへ行きました。
患畜に鳩などいないでしょうから、困惑気味の獣医さんでしたが、
ともかく診てもらうために診察室へ入ります。
私が先生へ晃弘を渡そうとしたその瞬間に・・・苦しそうに、ケフっと吐いて・・・
私の手の中で亡くなりました・・・
何故、もう一日早く連れて行かなかったのか。
弟と二人、泣いて泣いて、晃弘の遺骸を抱いてその晩を明かしました。
(晃弘を孫のように可愛がっていた母にはしばらくこの話はできず、
その晩は、介護を父に代わってもらい、
晃弘の弔いは、弟と二人で済ませたのです。)
あれから10年以上の月日がたちましたが、
今でも鳩を見ると晃弘を思い出します。
皆さんは、鳩なんてどれも同じに見えるでしょうが、
私は、鳩の顔って結構見分けがつくんですよ。
一緒に住めば、人でなくても家族と一緒ですよね。
弟と遊んでいて、弟のパンチを避けるために、
鳩なんだから飛んで逃げればいいのに、
トコトコ走って逃げていた晃弘・・・
間違いなく、大事な大切な私の「息子」でした。
家族の死は哀しいですよね。
後に、自分の人生がひっくりかえるような出来事があったのですが、
その時も、晃弘を亡くしたことを思えば、
この程度なんてことない!そう思って乗り越えたものです。
ペットと一緒に暮らしている皆さん。
大切に可愛がってあげてくださいね。
私もいつか、また新しい家族を持ちたいなぁ〜と思っています。
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